2年間の休暇(仮)

30代男性孤独旅行記

ベトナム②

前回からの続きです。

yukanoshimi.hatenablog.com

 

4日目。

今日から1泊2日のハロン湾クルーズ。

ハノイの街を歩いていればそこら中にハロン湾クルーズその他諸々を取り扱っている旅行代理店があるのだが、ものぐさを発動した自分はホステルに頼んでツアーを予約してもらった。1泊2日で120ドル。

値段そのものは極端にぼったくられてる訳ではないと思うが、街中の代理店は30%オフなどの価格競争をやっているところもポツポツあったため、安さを追求するならそっちの方が良かったかもしれない。ツアーの内容は違うだろうから何が正解なのかは一概には言えないが。

で、結論から言うと、参加したツアーは参加者が自分以外全員欧米人で、ビーチと船でパーリナイみたいなクルーズだったのでだいぶnot for me感があった。そもそも泊まったホステルからしてそうだったので、そのホステルでツアーを予約した時点でミスっていた説がある。(ちなみにホステル経由で参加できるクルーズに他の選択肢はなかった)

朝7時半にガイドが迎えに来て、送迎バスに案内してくれる。120$にしてはバスがしょっぱい。

見たことない形の端子だなあと思ったけど単に2個あったUSB端子がぶっ壊れて1つになってるだけだった。当然充電はできない。

外を眺めていたら見つけたイオンモール

休憩挟んで2時間半ほどバス移動。ハロン湾ってハノイからすぐ行けるイメージだったけど、思ったより遠いんだな…。

ここからバスと船での移動を繰り返す。バスで船着場について、小型ボートでまた別の小さな港に行って、そこからバスに乗り換えて…カットバー島の港に到着。ここからまた別の小型ボートに乗って、海上でやっとクルーズ船に乗船。

swarmのスクショ。一番右はハロン湾のピンだが実際はここまで遠くに行っていない

昼食を摂った後部屋のキーを受け取り、やっと自室に…

と思ったら部屋に脱ぎ捨てられた大量の衣服がある。

これには流石にびっくりしてスタッフに「これどうなってんの?」と問い合わせに行くと、「え、相部屋だよ?」とのこと。

いや相部屋とか聞いてないんですが…。

というか120$もするのに個室じゃないのかよ。

ちなみになぜ自分より先に住人がいるのかというとこのツアーには2日間と3日間、2種類の日程があって、どんどん人が入れ替わっていく型になっているかららしい。

まぁ別にここまでずっとドミトリーで生活してきたので相部屋が無理な訳じゃないし…と思い直して部屋に戻る。にしても服の散らかし方はやばいと思うが。

あと海上で携帯電話の電波が怪しいのに部屋やデッキにWi-Fiがない。

これも普通の遊覧船だったらどうでもいいのだが、どうしても「120$払ってるんだけど…」という言葉が頭をよぎる。

そうこうしている間に今回の同室者がやってくる。

オーストラリア人で、不在だったのは近くの山でトレッキングしていたかららしい。僕の拙い英語に対しても色々とフレンドリーに話してくれた。

そのあとはルームメイトも交えてビーチへ。これもクルーズ船から小舟で移動する。

ビーチは思ったより狭い。そして寒い。空も雲に覆われ始めた。しかも小舟は行ってしまったのでどうやったって2時間ほどここにいないといけない。

泳げるとはとても思えない状況だが泳いでる人はそこそこいた。元気すぎる。

仕方がないので歩き回って写真を撮る。と言ってもビーチ自体が狭いのでそんなに撮れるものも多くないんだけど。

なんとか時間を潰してクルーズ船に戻り、夕食の時間。

ルームメイトの卓に混ぜてもらう。オーストラリア人の女性2人とアメリカ人の夫婦(多分)がいた。ネイティブスピードで雑談されると3割も聞き取れなくてすぐに会話の文脈から取り残されてしまうんだけど。

その後はホールでパーティータイムが始まる。トランプゲームをする流れになって、何かにつけて酒を飲まされる欧米風アルハラゲームをめちゃくちゃ覚えた。自分は酒が全く飲めないのだが、その時はルームメイトが代わりに飲むからゲームやろうよって言ってくれた。この人は本当にいい人なんだと思う。2人部屋じゃなかったら絶対隅っこで孤独だった(実際昼飯は特に誰とも喋らず黙々と食っていた)と思うのでルームメイトには感謝している。

 

5日目。

ツアー2日目。
朝は晴れていたので、朝食より少し早い時間に起きて、デッキを回り写真を撮った。

この時間のためなら、お金を払う価値は十分にあったと思う

波もほぼなく、石灰岩の島の向こうから射す朝日が周りを照らす。静かで心地よい時間だった。この時間を感じたくて宿泊つきのハロン湾クルーズにこだわったので、他の諸々は全て許せてしまう(ほんとか?)。

昨晩はこの船から大音量で流れていたパリピみたいな音楽がこの静寂を破壊していたわけだが。


部屋に戻ると、昨日僕が寝た時には部屋にいなかったルームメイトがなんかしんどそうだ。夜中2時まで騒いでた上に2日酔いだそうだ。
軽く朝食をとってカヤックのアクティビティ。ルームメイトと一緒にカヤックを駆るが、彼が2日酔いなのでちょくちょく1人で漕ぐことになった。ボートを漕ぐのは初めての体験ではないと思うんだけど、前にいつやったのか全く思い出せない。

少なくとも言えるのは、こんな壮大な眺めの中でカヤックを漕いだことはない。もしかしたら今後の人生でもないかもしれない。

写真を撮れないのは嫌なのでスマホを持っていったが、水没しなくて良かった。

カヤック体験が終わった後は部屋をチェックアウトして、また船→バス→船→バスと乗り継いでホステルへ。そのまま即就寝。

 

なんか部屋の文句を言ったりノリがnot for meだったとかネガキャンが目立つけれど、この2日間でハロン湾の景色を心ゆくまで楽しめたのは確かだし、なんやかんや(9割ルームメイトのお陰)で楽しく過ごすことが出来たので総合的にはだいぶプラスだったと思っている。

結果的には本当に相部屋で良かったし、ルームメイトが彼で良かった。ただWi-Fiは流石に擁護できなかったので下船時のアンケートに書かせていただいた。

ただこういうノリが本当に無理な人は(僕もまっったく得意ではないのだが)ちゃんとどういう内容なのか比較検討して景観鑑賞メインの落ち着いたクルーズを探した方がいいと思う。あるのか知らんけど。ちなみに僕も次行くことがあったらそうすると思う。

 

キリがいいのでここまで。続きます。